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HACCPってなに?飲食店が今日からできる記録の付け方と続けるコツ

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HACCPとは何か、飲食店で何を記録すればよいのか、続けるコツや便利なツールをわかりやすく解説します。

「HACCPをやらないといけないのは知っているけど、正直よくわからない」

「毎日記録をつけるのが大変そう」

「紙で管理しているけど、続けられる気がしない」

個人店や小規模な飲食店では、こう感じている方も多いと思います。HACCPは難しい専門用語に見えますが、飲食店で大切なのは、いきなり完璧な書類を作ることではありません。

まずは、

  • 「うちの店で気をつけることを決める」
  • 「毎日できたかを記録する」
  • 「問題があれば振り返る」

この3つを習慣にすることが大切です。この記事では、HACCPの基本から、毎日の記録の付け方、続けるためのコツ、便利なツールまでわかりやすく紹介します。


飲食店の厨房・調理の様子

毎日の衛生管理が、お店の安心と信頼を支える

HACCPってなに?

HACCPは「ハサップ」と読みます。簡単に言うと、食品を安全に提供するために、食中毒や異物混入などのリスクをあらかじめ考え、重要なポイントを毎日チェックして記録する衛生管理の方法です。

たとえば飲食店では、次のようなことが関係します。

  • 冷蔵庫・冷凍庫の温度は適切か
  • 食材の受け入れ時に異常がないか
  • 加熱が必要な料理は十分に火が通っているか
  • 調理器具や手洗いの管理ができているか
  • 従業員の体調に問題がないか
  • トイレや客席、厨房の清掃ができているか

つまりHACCPは、特別な大企業だけのものではなく、飲食店の日々の衛生管理を「見える化」するための考え方です。

ポイント

HACCPは「完璧な書類を作る制度」ではなく、「毎日の安全確認を習慣にする考え方」です。最初はシンプルな記録から始めれば十分。

飲食店で必要なのは「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」

小規模な飲食店の場合、食品工場のような大がかりな管理をそのまま行うわけではありません。多くの個人飲食店では、厚生労働省などが示している手引書をもとに、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行います。

難しく考えすぎる必要はありません。まずは、お店の営業内容に合わせて、

  • 何をチェックするか
  • いつチェックするか
  • 誰が記録するか
  • 問題があったときにどう対応するか

を決めて、毎日記録していくことが基本です。


HACCPの付け方:まずはこの5ステップ

HACCP記録は、いきなり細かく作り込みすぎると続きません。最初は、次の5ステップで考えると始めやすくなります。

ステップ1:お店に合うチェック項目を決める

まずは、自分のお店で毎日確認すべき項目を決めます。一般的な飲食店なら、最初はこのあたりで十分です。

チェック項目タイミング
冷蔵庫・冷凍庫の温度開店前
食材の受け入れ状態仕入れ時
従業員の体調確認開店前
手洗い・身だしなみ開店前
調理器具の洗浄調理後
厨房・客席・トイレの清掃閉店後
加熱・冷却が必要な料理の確認調理中

ラーメン店・カフェ・居酒屋・弁当店など、業態によって重点ポイントは少し変わります。たとえば弁当店なら「盛り付け後の保管時間」、カフェなら「乳製品・ケーキ類の温度管理」が重要になりやすいです。

ステップ2:毎日見る項目と、たまに見る項目を分ける

すべてを毎日細かく記録しようとすると、すぐに負担になります。

  • 毎日チェック: 冷蔵庫温度・従業員体調確認
  • 週1回チェック: 害虫の点検・清掃状況の見直し
  • 月1回振り返り: 記録全体の確認・改善点の洗い出し

「毎日全部やる」よりも、続けられる頻度に分けることが大切です。

ステップ3:記録は丸・バツ・メモで始める

HACCP記録というと、細かい文章を書かないといけない印象があります。でも、最初はシンプルで構いません。

  • 問題なし:
  • 問題あり:×
  • 対応した内容:メモ

大切なのは、きれいな文章を書くことではなく、確認した事実と、問題があったときの対応が残っていることです。

ステップ4:問題があったときの対応を書いておく

HACCPで大切なのは、問題が起きたときにどうしたかを残すことです。

良い例

問題対応の記録例:「冷蔵庫温度が高かったため、食材を別冷蔵庫へ移動」「仕入れ時に異臭があったため、使用せず返品」「体調不良のスタッフを調理担当から外した」

この記録があるだけで、あとから見返したときに「きちんと対応していた」と説明しやすくなります。

ステップ5:月に1回だけ振り返る

見るポイントはシンプルです。

  • 同じミスが何度も起きていないか
  • 記録漏れが多い曜日や時間帯はないか
  • チェック項目が多すぎて負担になっていないか
  • 逆に、足りないチェック項目はないか

HACCPは、一度作って終わりではありません。お店の営業に合わせて、少しずつ改善していくものです。

スマートフォンでHACCP記録を入力する様子

スマホアプリなら、記録の入力が1分以内で完了できる


HACCPを付ける4つの利点

HACCP記録は「義務だから仕方なくやるもの」と思われがちです。でも、きちんと習慣化できると、お店にとってもメリットがあります。

1. 食中毒や衛生トラブルを防ぎやすくなる

毎日同じ項目を確認することで、異変に早く気づけます。冷蔵庫の温度異常、食材の状態、清掃漏れ、スタッフの体調などは、忙しい営業中だと見落としがちです。記録する習慣があると、「なんとなく大丈夫」ではなく、「今日も確認した」と言える状態になります。

2. スタッフによる作業のバラつきが減る

個人店でも、店主だけでなくアルバイトや家族が作業することがあります。チェック項目が決まっていると、人によって確認内容が変わりにくくなります。「誰がやっても最低限ここは見る」という基準ができるため、衛生管理のばらつきを減らせます。

3. 保健所や自治体への説明がしやすくなる

万が一、確認を求められたときに、記録が残っていれば日々の管理状況を説明しやすくなります。口頭で「やっています」と伝えるよりも、記録がある方が安心です。日々の営業を守るためにも、記録はお店の防御になります。

4. お店の信頼につながる

衛生管理は、お客様からは見えにくい部分です。しかし、見えないところをきちんと管理しているお店は、長く信頼されます。HACCP記録は、単なる書類ではなく、安心して食べてもらうための土台です。


HACCPを簡単につけるコツ

HACCPを続ける一番のコツは、最初から完璧を目指さないことです。細かすぎる表を作っても、忙しい営業中に続かなければ意味がありません。

コツ1:チェック項目を増やしすぎない

最初から20項目、30項目と増やすと、毎日の負担が大きくなります。まずは重要な項目だけに絞りましょう。

おすすめスタートセット:

  • 冷蔵庫・冷凍庫温度
  • 体調確認
  • 手洗い・身だしなみ
  • 清掃
  • 加熱・保管の確認

慣れてきたら、業態に合わせて少しずつ増やせば大丈夫です。

コツ2:紙でもアプリでも「1分で終わる形」にする

記録は、営業前・営業後の短い時間に終わる形が理想です。スマホで管理する場合は、毎回ログインや入力が面倒なものは避けた方がよいです。続けるためには、機能の多さよりも、毎日開くのが苦にならないことが大切です。

コツ3:担当者を決める

「誰かがやる」だと、記録は抜けやすくなります。営業前は店長、閉店後は遅番スタッフ、冷蔵庫温度は仕込み担当など、ざっくりでも担当を決めておきましょう。担当者を固定できない場合は、シフト表に「HACCP記録担当」と書くだけでも効果があります。

コツ4:問題がない日こそ記録する

問題があった日だけ書くのではなく、問題がない日も記録することが大切です。「異常なし」の記録が毎日残っていることで、普段から確認していることがわかります。HACCPは、トラブルが起きたときだけのものではなく、毎日の安心を積み重ねるものです。

注意

「今日は忙しかったから記録を省略」を繰り返すと、いざというときに「記録がない期間」ができてしまいます。記録が短くても、続けることを最優先にしましょう。

HACCP記録に使えるツール

HACCP記録は、紙でも始められます。ただ、毎日続けることを考えると、スマホやクラウドのツールを使うと負担を減らしやすくなります。

HACCPめし

HACCPめしは、個人飲食店や小規模店舗でも使いやすいように、スマホでシンプルにHACCP記録を付けられるツールです。

「難しい管理システムを入れるほどではないけど、紙の記録は続かない」——そんなお店に向いています。

  • スマホで記録できる
  • 個人店でも始めやすい
  • 毎日のチェックを習慣化しやすい
  • 紙の保管や記入漏れの負担を減らしやすい
登録不要で1日だけ体験できます

HACCPめしでは、登録せずに実際のチェック画面を体験できます。どんな感じか試してみたい方は、まず体験版をお試しください。

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その他のHACCPツール

ツール名特徴向いている規模
HACCP LOGデジタル記録・シンプル操作個人店〜中規模
HACCP Station複数店舗の一元管理複数店舗・法人
ハレコード写真付きチェック・基準の見える化スタッフ複数の店舗
はやラクHACCPマニュアル・記録・確認の一括管理本格的な仕組み化を目指す店

「とにかく簡単に始めたい」のか、「本格的に管理したい」のかによって、選ぶツールは変わります。個人店なら、まずは軽く始められるもの。複数店舗なら、管理者が確認しやすいもの。


紙とアプリ、どちらがいい?

紙でもHACCP記録は始められます。ただし、紙には次のような課題があります。

  • 書き忘れやすい
  • 保管場所が必要
  • 過去の記録を探しにくい
  • 月ごとの振り返りが面倒
  • スタッフごとの記入差が出やすい

一方で、アプリやクラウドツールを使うと、記録漏れに気づきやすく、過去の記録をすぐに確認でき、管理者が離れた場所からも確認できます。

大切なのは、紙かアプリかではなく、お店の人が毎日続けられるかどうかです。


まとめ

まとめ

HACCPは、飲食店にとって難しい制度に見えるかもしれません。でも、最初にやることはシンプルです。

  1. お店で気をつける衛生ポイントを決める
  2. 毎日チェックする
  3. 問題があれば対応を書く
  4. 月に1回だけ振り返る
  5. 続けやすい方法を選ぶ

紙でも、アプリでも、最初は簡単で構いません。大切なのは、毎日続けることです。まずは今日から、冷蔵庫の温度と清掃確認だけでも記録してみる。その小さな一歩が、お店の安心につながります。

※HACCPの運用方法や必要な記録内容は、業態や自治体によって確認ポイントが異なる場合があります。詳しくは、管轄の保健所・自治体の案内や、厚生労働省の手引書を確認してください。

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